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フローリングの種類別に徹底比較!目的別に選べる床材
「フローリングの種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」そんな悩みを抱えていませんか?
リフォームや新築、床の張り替えを検討している方の多くが、フローリング選びで迷っています。無垢フローリング、複合、シートタイプなど、素材や構造が異なるだけでなく、価格帯や施工性、メンテナンスの手間、さらには耐久性や遮音性までもが大きく異なるためです。
最後まで読むことで、用途に合ったフローリングの種類と選び方が明確になり、「後悔しない床材選び」ができるようになります。高額な費用を無駄にしないためにも、ぜひ参考にしてください。
内装工事のプロフェッショナルとして、住宅や店舗など幅広い空間のリフォームを手がけており、細やかな部分まで丁寧に対応しております。中でもフローリングの施工には特に力を入れており、傷んだ床の張り替えから、デザイン性の高いフローリングへの変更まで、美しく長持ちする仕上がりをお届けいたします。見た目だけでなく、暮らしやすさを重視したご提案も得意です。お客様の理想の空間づくりをサポートするため、柔軟かつ迅速な対応を心がけています。
お問い合わせ
フローリングの種類には、無垢、複合、シートという大きく3つのタイプがあり、それぞれに素材や構造、施工方法、耐久性、価格、用途において特徴があります。見た目が似ていても内部構造や使われている木材の質、機能性が異なるため、選定時にはそれらの違いをしっかり把握しておくことが重要です。
無垢フローリング
無垢フローリングは、天然の木材をそのまま一枚板として加工した床材で、自然の風合いと質感が魅力です。木の香りや温かみがあり、経年変化による色味の変化を楽しめるため、素材そのものを活かした本物志向の住宅に採用されることが多いです。
また、無垢フローリングは湿度による伸縮や反りが起きやすいため、施工時の下地処理や定期的なメンテナンスが求められます。調湿作用があるため空間の快適性を高めてくれる一方で、適切な環境管理と定期的なワックスやオイル塗布が必要です。さらに、床暖房との併用は素材によって制限があるため、選定時には必ず対応可否を確認することが大切です。
無垢フローリングは、素材そのものに価値があり、使用する木の個性がダイレクトに空間へ反映されます。ナチュラル志向のユーザーや、長期的な価値を重視する方にとっては非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
複合フローリング
複合フローリングは、合板などの基材の上に表面材を貼り合わせた構造になっており、寸法安定性が高く、マンションや集合住宅などで主流となっている床材です。表面材の種類によって、挽板、突板、シートの3タイプに分かれます。
挽板タイプは、2〜3ミリ程度の厚みのある天然木を使用しており、無垢に近い質感と木目の美しさを持ちつつ、反りや割れが少なく扱いやすいのが特徴です。表面を削って再塗装することも可能なため、長期間使用でき、リフォームにも適しています。見た目にこだわりつつも実用性を重視したいユーザーに人気です。
突板タイプは、0.3〜1ミリ程度の薄い天然木をスライスし、基材に貼り付けた構造です。表面は天然木の風合いがしっかり残りますが、挽板よりも耐久性や補修性には劣ります。ただし、価格帯が比較的抑えられているため、コストパフォーマンス重視の方には適しています。
シートタイプ
シートタイプは、木目柄をプリントしたシートを使用しており、耐傷性や防水性に優れ、手入れがしやすい点が特徴です。近年では印刷技術の進化により、見た目にも天然木と見間違えるほどのリアルな仕上がりの製品も登場しています。
以下にタイプ別の違いをまとめます。
部屋全体の雰囲気を左右するフローリングの色選びは、単に好みだけで決めてしまうと後悔することもあります。床材の色は壁や天井よりも面積が広く、視覚的インパクトが非常に大きいため、インテリアの印象を決定づける重要な要素です。ここでは、人気のグレー系、ナチュラル系、ダーク系のカラーごとの特徴と、それぞれの空間演出効果を比較しながら、後悔しない選び方のポイントを解説します。
まず、ナチュラル系はオークやメープルなどの天然木材の色味を活かした明るいトーンが特徴で、温かみや清潔感を演出します。特に子ども部屋やリビングなど、明るく開放的な空間を求める場面で支持されており、床材の素材感や木目が際立つため、自然派のインテリアとの相性が抜群です。部屋を広く見せたいときや、北向きで光が入りにくい住宅にも適しています。
一方、グレー系は近年急速に人気が高まっており、都会的で洗練された雰囲気を演出できます。モノトーンの家具や金属素材との相性が良く、スタイリッシュでモダンな空間を作りたい方におすすめです。ただし、グレー系は光の加減によって寒々しく見える場合があるため、照明計画や壁紙とのバランスに注意が必要です。
ダーク系はウォールナットやチークなど、深みのある茶色が基調の重厚感ある色味です。高級感や落ち着きを演出しやすく、クラシカルな家具やアンティーク調のインテリアと好相性です。リビングや書斎など静かで重みのある空間に向いていますが、暗く見えることもあるため、窓の位置や照明の配置をしっかりと検討する必要があります。
以下に、色ごとの印象や推奨空間をまとめました。
選び方のポイントとして、床と壁・天井・家具の色味のコントラストを適度につけることが挙げられます。例えば、壁が白系ならナチュラルやグレー系が映えやすく、家具が暗めなら床は明るめを選ぶとバランスが取れます。また、ペットや子どもがいる家庭では汚れや傷が目立ちにくい中間色が実用的です。
フローリングの色は、床材の材質や表面加工によっても色味や光の反射率が異なるため、カタログ写真だけで判断せず、必ず実物サンプルを室内照明の下で確認することが重要です。光の当たり方で色が変化するため、昼夜や季節による見え方の違いもチェックしましょう。
フローリングの印象を決めるのは色だけではありません。模様や張り方の工夫により、視覚的な演出や空間の広がりを感じさせる効果も得られます。ここでは、人気のヘリンボーンやフレンチヘリンボーン、斜め張り、乱尺張りなど、代表的なデザインと特徴を詳しく紹介します。
ヘリンボーンは細長い板材を斜めに交互に組み合わせてV字模様を連続させたデザインで、欧州の伝統的な床材張りパターンとして知られています。視線を奥へ誘導する効果があり、狭い空間でも奥行きを演出できます。高級感とデザイン性の高さから、近年のリノベーション住宅やマンションでの採用も増えています。
フレンチヘリンボーンは、より角度をシャープに揃えて端を45度でカットするのが特徴で、より整然とした美しさが際立ちます。洗練された印象を求める場合におすすめです。
斜め張りは部屋の対角線方向に床材を張る方法で、単調になりがちな空間を動きのある印象に変える視覚効果があります。大きな空間をより広くダイナミックに見せたいときに有効です。ただし施工には高度な技術と手間が必要となり、コストはやや高めになります。
乱尺張りは、異なる長さのフローリング材をランダムに組み合わせて敷く方法で、自然な風合いとリズム感のある空間が作れます。木目のばらつきや色のムラを活かしたナチュラルテイストにぴったりで、最近では無垢材との組み合わせが人気です。
以下は、代表的な張り方の種類と特徴です。
リビングは家族が集い、来客を迎える中心的な空間です。そのため床材には、見た目の美しさと実用性、そして空間全体の雰囲気に与える効果が求められます。リビング用のフローリング選びでは、耐久性、デザイン、快適性の3要素をバランスよく満たす素材を選ぶことが重要です。
以下は、リビングに向いている代表的なフローリング材の比較です。
フローリング種類別比較(リビング向け)
快適なリビング空間を実現するためには、部屋の用途や家族構成、ライフスタイルに合わせて床材を選ぶことが大切です。
寝室に適したフローリング材を選ぶ際には、音を吸収する静音性と、足触りの優しさが重要な評価ポイントになります。リビングとは異なり、リラックスと休息を主とした空間であるため、心地よさと静けさを両立させる必要があります。
まず静音性に関しては、無垢材やクッション性のある床材が効果的です。特に針葉樹の無垢フローリング(例:パイン、ヒノキ)は、柔らかさがあり、足音の響きを軽減してくれます。加えて、木材の弾力性が床面の冷たさを和らげ、冬場の冷え込みにも優しいのが特徴です。
一方、集合住宅などで音の響きが問題になる場合は、遮音性能を高めた複合フローリングを選ぶと良いでしょう。L45等級やΔLL(Ⅰ)-4相当の遮音性能が求められるマンションでも、専用の下地材とセットで使えば十分な静音効果を発揮します。
また、寝室では肌に直接触れる機会が多いため、手触りの良いオイル仕上げの無垢材や、木目の美しい突板タイプも人気があります。フローリングの仕上げによっても触感が変わるため、見た目だけでなく質感も重視して選ぶと満足度が高まります。
生活スタイルによっては、ベッドを置く位置や通路の幅などにも配慮が必要です。足音や冷たさを感じにくい素材で、快適な睡眠環境を整えましょう。
キッチンや洗面所などの水回りは、フローリングの中でも特に過酷な環境に置かれる場所です。油や水のはね、調味料のこぼれ、湿気や温度変化といった要素が床材に与える影響は大きいため、選定には慎重な判断が求められます。
最も重視すべきは「耐水性」と「メンテナンス性」です。無垢フローリングは美観に優れる一方で水分に弱く、反りや膨張のリスクがあるため、水回りには基本的に適していません。ただしウレタン塗装や浸透性防水剤を施すことで、ある程度の防水効果を持たせることも可能です。
一方で、複合フローリングの中でも、基材に耐水性の高い合板を使用し、表面を樹脂コートした製品は、水濡れにも強く掃除も簡単です。また、樹脂系のシートフローリングやフロアタイルは、水回りとの相性が非常に良く、安価かつ機能性の高さから近年人気が高まっています。
以下のテーブルは、水回り向けフローリング材の比較です。
フロアタイルは見た目が本物の木目そっくりに仕上げられており、見た目を妥協したくない人にも選ばれています。加えて、万が一の張り替えも一部のみ可能なものが多く、コストパフォーマンスにも優れています。
また、床材の選定とともに重要なのが「施工方法」と「下地処理」です。特に水回りでは、床材の性能を最大限に活かすために、防水シートや専用接着剤の使用が推奨されます。
フローリングの種類は、無垢フローリング、複合フローリング、シートフローリングと多岐にわたり、それぞれに明確な特徴と選び方のポイントがあります。住宅の用途や暮らし方に応じて適切に選ばなければ、見た目だけで判断して後悔する可能性もあります。
たとえば、天然木の温もりを感じられる無垢フローリングは人気がありますが、湿度変化による膨張や反りが生じやすく、床暖房には対応しにくい側面があります。一方で、複合フローリングは挽き板や突板など表面構造にバリエーションがあり、費用と性能のバランスに優れており、マンションや一般住宅でも採用が増えています。また、賃貸住宅では低価格でメンテナンスしやすいシートタイプが多く使われていますが、質感や耐久性にはやや難がある点も理解しておく必要があります。
さらに、リビングや寝室、キッチンなど部屋ごとに適したフローリング材は異なります。たとえば、キッチンには耐水性と防汚性を重視したフロアタイルやウレタン塗装された複合材が適し、寝室では静音性や足触りを優先して針葉樹系の柔らかい無垢材が好まれます。生活スタイルやペットの有無、小さなお子さまがいるかなど、各家庭の事情に合わせて床材を検討することが、快適な暮らしにつながる鍵になります。
フローリング選びで迷っていた方も、用途やコスト、施工のしやすさなどを軸に、自分に最適な床材がきっと見つかるはずです。判断を誤ると、張り替えの費用や工期で思わぬ損失にもつながります。ぜひこの記事を参考に、納得できる選択をしてください。
Q.賃貸物件でよく使われるフローリングの特徴とは? A.賃貸住宅では、費用対効果を重視し、シートタイプのフローリングが主流です。この床材はクッション性に優れ、施工や張り替えも容易なため、原状回復義務との相性が良いとされています。さらに、汚れが落ちやすく手入れも簡単で、厚さ1.8mm〜3.5mm程度の製品が多く採用されています。見た目はリアルな木目調でも、合板や無垢材とは質感が異なるため、選定時はサンプル確認がおすすめです。
Q.フローリングの種類で耐久性が一番高いのはどれですか? A.耐久性に優れるのは、挽き板タイプの複合フローリングです。厚さ2mm〜3mm程度の天然木を使いながら、基材の合板構造が安定性を高めており、反りや収縮にも強い特徴があります。無垢フローリングも定期的な手入れにより長く使えますが、湿度変化による膨張・収縮のリスクがあるため、空調管理が必要です。摩耗しやすい玄関やキッチンなどでは、ウレタン塗装仕上げの製品が推奨されています。
Q.マンションで選んではいけないフローリングはありますか? A.管理規約によっては、遮音性能の基準を満たさないフローリングの使用が禁止されていることがあります。特に、L45やL40などの遮音等級を満たさない製品を使用すると、トラブルの原因になるため注意が必要です。直貼り施工に対応していない無垢材や一部の合板製品は、厚みや構造上の問題で不適合になることがあります。必ず事前に管理組合への確認と、製品の遮音性能表記をチェックしましょう。
会社名・・・ピースリノベーション株式会社 所在地・・・〒124-0014 東京都葛飾区東四つ木4-32-4 電話番号・・・03-4363-1894
25/04/24
25/04/21
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「フローリングの種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」そんな悩みを抱えていませんか?
リフォームや新築、床の張り替えを検討している方の多くが、フローリング選びで迷っています。無垢フローリング、複合、シートタイプなど、素材や構造が異なるだけでなく、価格帯や施工性、メンテナンスの手間、さらには耐久性や遮音性までもが大きく異なるためです。
最後まで読むことで、用途に合ったフローリングの種類と選び方が明確になり、「後悔しない床材選び」ができるようになります。高額な費用を無駄にしないためにも、ぜひ参考にしてください。
内装工事のプロフェッショナルとして、住宅や店舗など幅広い空間のリフォームを手がけており、細やかな部分まで丁寧に対応しております。中でもフローリングの施工には特に力を入れており、傷んだ床の張り替えから、デザイン性の高いフローリングへの変更まで、美しく長持ちする仕上がりをお届けいたします。見た目だけでなく、暮らしやすさを重視したご提案も得意です。お客様の理想の空間づくりをサポートするため、柔軟かつ迅速な対応を心がけています。
お問い合わせ
フローリングの基本3種類を比較!無垢・複合・シートの違いと見分け方
フローリングの種類には、無垢、複合、シートという大きく3つのタイプがあり、それぞれに素材や構造、施工方法、耐久性、価格、用途において特徴があります。見た目が似ていても内部構造や使われている木材の質、機能性が異なるため、選定時にはそれらの違いをしっかり把握しておくことが重要です。
無垢フローリング
無垢フローリングは、天然の木材をそのまま一枚板として加工した床材で、自然の風合いと質感が魅力です。木の香りや温かみがあり、経年変化による色味の変化を楽しめるため、素材そのものを活かした本物志向の住宅に採用されることが多いです。
また、無垢フローリングは湿度による伸縮や反りが起きやすいため、施工時の下地処理や定期的なメンテナンスが求められます。調湿作用があるため空間の快適性を高めてくれる一方で、適切な環境管理と定期的なワックスやオイル塗布が必要です。さらに、床暖房との併用は素材によって制限があるため、選定時には必ず対応可否を確認することが大切です。
無垢フローリングは、素材そのものに価値があり、使用する木の個性がダイレクトに空間へ反映されます。ナチュラル志向のユーザーや、長期的な価値を重視する方にとっては非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
複合フローリング
複合フローリングは、合板などの基材の上に表面材を貼り合わせた構造になっており、寸法安定性が高く、マンションや集合住宅などで主流となっている床材です。表面材の種類によって、挽板、突板、シートの3タイプに分かれます。
挽板タイプは、2〜3ミリ程度の厚みのある天然木を使用しており、無垢に近い質感と木目の美しさを持ちつつ、反りや割れが少なく扱いやすいのが特徴です。表面を削って再塗装することも可能なため、長期間使用でき、リフォームにも適しています。見た目にこだわりつつも実用性を重視したいユーザーに人気です。
突板タイプは、0.3〜1ミリ程度の薄い天然木をスライスし、基材に貼り付けた構造です。表面は天然木の風合いがしっかり残りますが、挽板よりも耐久性や補修性には劣ります。ただし、価格帯が比較的抑えられているため、コストパフォーマンス重視の方には適しています。
シートタイプ
シートタイプは、木目柄をプリントしたシートを使用しており、耐傷性や防水性に優れ、手入れがしやすい点が特徴です。近年では印刷技術の進化により、見た目にも天然木と見間違えるほどのリアルな仕上がりの製品も登場しています。
以下にタイプ別の違いをまとめます。
フローリングの色・デザインの種類と選び方
部屋全体の雰囲気を左右するフローリングの色選びは、単に好みだけで決めてしまうと後悔することもあります。床材の色は壁や天井よりも面積が広く、視覚的インパクトが非常に大きいため、インテリアの印象を決定づける重要な要素です。ここでは、人気のグレー系、ナチュラル系、ダーク系のカラーごとの特徴と、それぞれの空間演出効果を比較しながら、後悔しない選び方のポイントを解説します。
まず、ナチュラル系はオークやメープルなどの天然木材の色味を活かした明るいトーンが特徴で、温かみや清潔感を演出します。特に子ども部屋やリビングなど、明るく開放的な空間を求める場面で支持されており、床材の素材感や木目が際立つため、自然派のインテリアとの相性が抜群です。部屋を広く見せたいときや、北向きで光が入りにくい住宅にも適しています。
一方、グレー系は近年急速に人気が高まっており、都会的で洗練された雰囲気を演出できます。モノトーンの家具や金属素材との相性が良く、スタイリッシュでモダンな空間を作りたい方におすすめです。ただし、グレー系は光の加減によって寒々しく見える場合があるため、照明計画や壁紙とのバランスに注意が必要です。
ダーク系はウォールナットやチークなど、深みのある茶色が基調の重厚感ある色味です。高級感や落ち着きを演出しやすく、クラシカルな家具やアンティーク調のインテリアと好相性です。リビングや書斎など静かで重みのある空間に向いていますが、暗く見えることもあるため、窓の位置や照明の配置をしっかりと検討する必要があります。
以下に、色ごとの印象や推奨空間をまとめました。
選び方のポイントとして、床と壁・天井・家具の色味のコントラストを適度につけることが挙げられます。例えば、壁が白系ならナチュラルやグレー系が映えやすく、家具が暗めなら床は明るめを選ぶとバランスが取れます。また、ペットや子どもがいる家庭では汚れや傷が目立ちにくい中間色が実用的です。
フローリングの色は、床材の材質や表面加工によっても色味や光の反射率が異なるため、カタログ写真だけで判断せず、必ず実物サンプルを室内照明の下で確認することが重要です。光の当たり方で色が変化するため、昼夜や季節による見え方の違いもチェックしましょう。
フローリングの印象を決めるのは色だけではありません。模様や張り方の工夫により、視覚的な演出や空間の広がりを感じさせる効果も得られます。ここでは、人気のヘリンボーンやフレンチヘリンボーン、斜め張り、乱尺張りなど、代表的なデザインと特徴を詳しく紹介します。
ヘリンボーンは細長い板材を斜めに交互に組み合わせてV字模様を連続させたデザインで、欧州の伝統的な床材張りパターンとして知られています。視線を奥へ誘導する効果があり、狭い空間でも奥行きを演出できます。高級感とデザイン性の高さから、近年のリノベーション住宅やマンションでの採用も増えています。
フレンチヘリンボーンは、より角度をシャープに揃えて端を45度でカットするのが特徴で、より整然とした美しさが際立ちます。洗練された印象を求める場合におすすめです。
斜め張りは部屋の対角線方向に床材を張る方法で、単調になりがちな空間を動きのある印象に変える視覚効果があります。大きな空間をより広くダイナミックに見せたいときに有効です。ただし施工には高度な技術と手間が必要となり、コストはやや高めになります。
乱尺張りは、異なる長さのフローリング材をランダムに組み合わせて敷く方法で、自然な風合いとリズム感のある空間が作れます。木目のばらつきや色のムラを活かしたナチュラルテイストにぴったりで、最近では無垢材との組み合わせが人気です。
以下は、代表的な張り方の種類と特徴です。
利用シーン別フローリングの種類
リビングは家族が集い、来客を迎える中心的な空間です。そのため床材には、見た目の美しさと実用性、そして空間全体の雰囲気に与える効果が求められます。リビング用のフローリング選びでは、耐久性、デザイン、快適性の3要素をバランスよく満たす素材を選ぶことが重要です。
以下は、リビングに向いている代表的なフローリング材の比較です。
フローリング種類別比較(リビング向け)
快適なリビング空間を実現するためには、部屋の用途や家族構成、ライフスタイルに合わせて床材を選ぶことが大切です。
寝室に適したフローリング材を選ぶ際には、音を吸収する静音性と、足触りの優しさが重要な評価ポイントになります。リビングとは異なり、リラックスと休息を主とした空間であるため、心地よさと静けさを両立させる必要があります。
まず静音性に関しては、無垢材やクッション性のある床材が効果的です。特に針葉樹の無垢フローリング(例:パイン、ヒノキ)は、柔らかさがあり、足音の響きを軽減してくれます。加えて、木材の弾力性が床面の冷たさを和らげ、冬場の冷え込みにも優しいのが特徴です。
一方、集合住宅などで音の響きが問題になる場合は、遮音性能を高めた複合フローリングを選ぶと良いでしょう。L45等級やΔLL(Ⅰ)-4相当の遮音性能が求められるマンションでも、専用の下地材とセットで使えば十分な静音効果を発揮します。
また、寝室では肌に直接触れる機会が多いため、手触りの良いオイル仕上げの無垢材や、木目の美しい突板タイプも人気があります。フローリングの仕上げによっても触感が変わるため、見た目だけでなく質感も重視して選ぶと満足度が高まります。
生活スタイルによっては、ベッドを置く位置や通路の幅などにも配慮が必要です。足音や冷たさを感じにくい素材で、快適な睡眠環境を整えましょう。
キッチンや洗面所などの水回りは、フローリングの中でも特に過酷な環境に置かれる場所です。油や水のはね、調味料のこぼれ、湿気や温度変化といった要素が床材に与える影響は大きいため、選定には慎重な判断が求められます。
最も重視すべきは「耐水性」と「メンテナンス性」です。無垢フローリングは美観に優れる一方で水分に弱く、反りや膨張のリスクがあるため、水回りには基本的に適していません。ただしウレタン塗装や浸透性防水剤を施すことで、ある程度の防水効果を持たせることも可能です。
一方で、複合フローリングの中でも、基材に耐水性の高い合板を使用し、表面を樹脂コートした製品は、水濡れにも強く掃除も簡単です。また、樹脂系のシートフローリングやフロアタイルは、水回りとの相性が非常に良く、安価かつ機能性の高さから近年人気が高まっています。
以下のテーブルは、水回り向けフローリング材の比較です。
フロアタイルは見た目が本物の木目そっくりに仕上げられており、見た目を妥協したくない人にも選ばれています。加えて、万が一の張り替えも一部のみ可能なものが多く、コストパフォーマンスにも優れています。
また、床材の選定とともに重要なのが「施工方法」と「下地処理」です。特に水回りでは、床材の性能を最大限に活かすために、防水シートや専用接着剤の使用が推奨されます。
まとめ
フローリングの種類は、無垢フローリング、複合フローリング、シートフローリングと多岐にわたり、それぞれに明確な特徴と選び方のポイントがあります。住宅の用途や暮らし方に応じて適切に選ばなければ、見た目だけで判断して後悔する可能性もあります。
たとえば、天然木の温もりを感じられる無垢フローリングは人気がありますが、湿度変化による膨張や反りが生じやすく、床暖房には対応しにくい側面があります。一方で、複合フローリングは挽き板や突板など表面構造にバリエーションがあり、費用と性能のバランスに優れており、マンションや一般住宅でも採用が増えています。また、賃貸住宅では低価格でメンテナンスしやすいシートタイプが多く使われていますが、質感や耐久性にはやや難がある点も理解しておく必要があります。
さらに、リビングや寝室、キッチンなど部屋ごとに適したフローリング材は異なります。たとえば、キッチンには耐水性と防汚性を重視したフロアタイルやウレタン塗装された複合材が適し、寝室では静音性や足触りを優先して針葉樹系の柔らかい無垢材が好まれます。生活スタイルやペットの有無、小さなお子さまがいるかなど、各家庭の事情に合わせて床材を検討することが、快適な暮らしにつながる鍵になります。
フローリング選びで迷っていた方も、用途やコスト、施工のしやすさなどを軸に、自分に最適な床材がきっと見つかるはずです。判断を誤ると、張り替えの費用や工期で思わぬ損失にもつながります。ぜひこの記事を参考に、納得できる選択をしてください。
内装工事のプロフェッショナルとして、住宅や店舗など幅広い空間のリフォームを手がけており、細やかな部分まで丁寧に対応しております。中でもフローリングの施工には特に力を入れており、傷んだ床の張り替えから、デザイン性の高いフローリングへの変更まで、美しく長持ちする仕上がりをお届けいたします。見た目だけでなく、暮らしやすさを重視したご提案も得意です。お客様の理想の空間づくりをサポートするため、柔軟かつ迅速な対応を心がけています。
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よくある質問
Q.賃貸物件でよく使われるフローリングの特徴とは?
A.賃貸住宅では、費用対効果を重視し、シートタイプのフローリングが主流です。この床材はクッション性に優れ、施工や張り替えも容易なため、原状回復義務との相性が良いとされています。さらに、汚れが落ちやすく手入れも簡単で、厚さ1.8mm〜3.5mm程度の製品が多く採用されています。見た目はリアルな木目調でも、合板や無垢材とは質感が異なるため、選定時はサンプル確認がおすすめです。
Q.フローリングの種類で耐久性が一番高いのはどれですか?
A.耐久性に優れるのは、挽き板タイプの複合フローリングです。厚さ2mm〜3mm程度の天然木を使いながら、基材の合板構造が安定性を高めており、反りや収縮にも強い特徴があります。無垢フローリングも定期的な手入れにより長く使えますが、湿度変化による膨張・収縮のリスクがあるため、空調管理が必要です。摩耗しやすい玄関やキッチンなどでは、ウレタン塗装仕上げの製品が推奨されています。
Q.マンションで選んではいけないフローリングはありますか?
A.管理規約によっては、遮音性能の基準を満たさないフローリングの使用が禁止されていることがあります。特に、L45やL40などの遮音等級を満たさない製品を使用すると、トラブルの原因になるため注意が必要です。直貼り施工に対応していない無垢材や一部の合板製品は、厚みや構造上の問題で不適合になることがあります。必ず事前に管理組合への確認と、製品の遮音性能表記をチェックしましょう。
会社概要
会社名・・・ピースリノベーション株式会社
所在地・・・〒124-0014 東京都葛飾区東四つ木4-32-4
電話番号・・・03-4363-1894