フローリングの遮音等級の選び方!LL45対応床材の見分け方

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フローリングの遮音等級の選び方!LL45対応床材の見分け方

2025/06/18 フローリングの遮音等級の選び方!LL45対応床材の見分け方

著者:ピースリノベーション株式会社

フローリングを選ぶとき、「遮音等級ってなに?LLとかLHってどう違うの?」と戸惑った経験はありませんか?

 

とくにマンションや集合住宅では、床材の遮音性能が日々の生活音に直結します。上の階の足音、椅子を引く音、物を落とす音といった「衝撃音」が階下にどれほど伝わるかは、遮音等級により大きく左右されます。実際、遮音性能が低い床材では60dB以上の生活音が伝わりやすく、トラブルの原因になることも少なくありません。

 

とはいえ、カタログや図面に書かれた「LL45」「⊿LL(i)-4」などの等級表記を見ただけでは、どれほどの性能かを具体的にイメージするのは難しいものです。施工会社に聞いても「基準は満たしています」の一言で終わってしまい、本当に安心して住めるのか不安を感じる方もいるでしょう。

 

図面やパンフレットを活用した確認方法、管理規約や重要事項説明書のどこを見ればよいかまで、専門用語に惑わされず正確に理解できるように丁寧に解説していきます。

 

理想の空間を彩るフローリング施工をご提案します – ピースリノベーション株式会社

内装工事のプロフェッショナルとして、住宅や店舗など幅広い空間のリフォームを手がけており、細やかな部分まで丁寧に対応しております。中でもフローリングの施工には特に力を入れており、傷んだ床の張り替えから、デザイン性の高いフローリングへの変更まで、美しく長持ちする仕上がりをお届けいたします。見た目だけでなく、暮らしやすさを重視したご提案も得意です。お客様の理想の空間づくりをサポートするため、柔軟かつ迅速な対応を心がけています。

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遮音等級とは?フローリングでの重要性と意味をやさしく解説

フローリングでよく使われる遮音等級の種類とは

 

遮音等級とは、床に伝わる音の大きさを数値化して示したもので、住宅の静音性や快適性を考えるうえで重要な基準の一つです。とくにマンションや集合住宅では、上下階の生活音トラブルを未然に防ぐために、この遮音等級の基準を満たす床材を選定することが一般的になっています。

 

日本で広く使われている遮音等級には、主にL値、LL値、LH値、ΔL値といった種類があります。それぞれの意味や用途を理解することで、自宅や施工対象に適したフローリングを正確に選べるようになります。

 

L値(エルチ値)は、床に加わる衝撃音に対して、どれだけ音が軽減されているかを示す指標で、数値が小さいほど遮音性能が高くなります。主に集合住宅の建築基準や管理規約で「L-45以上」などのように定められることが多く、重量衝撃音や軽量衝撃音を総合的に評価する基準です。

 

LL値(エルエル値)は軽量床衝撃音、すなわちスリッパの足音や椅子を引く音、子どもが走り回る音などの軽めの音に対しての遮音性能を示す値です。一般的にLL-45やLL-40などが住宅での遮音フローリングの選定基準となっており、数値が小さいほど防音性が高いとされています。

 

LH値(エルエイチ値)は重量床衝撃音、つまり物を落とした時のドンという重い音や、飛び跳ねた時の衝撃などを対象とした等級です。フローリング単体だけで高いLH性能を実現することは難しく、下地構造や工法との組み合わせによって性能を調整するのが一般的です。

 

ΔL値(デルタエル値)は欧米などで使われる評価基準で、材料そのものが遮音にどれだけ効果があるかを示します。日本でも近年は⊿LL(i)-4等級や⊿LL(ii)-3等級などの表記で導入されてきており、試験室での評価が基準とされることが特徴です。ΔL値は「上階の床から下階に伝わる音の減少量(dB)」を示しており、実際の生活でどれくらい静かになるかを把握しやすい指標です。

 

以下に各等級の概要と対象音種を整理しました。

 

等級種別 主な対象音 数値の意味 使用用途の例
L値 総合評価(軽量+重量) 数値が小さいほど静か(例:L-45) マンション管理規約等で採用
LL値 軽量衝撃音 LL-45以下が推奨 フローリング選定時の基準
LH値 重量衝撃音 高性能=低数値 二重床やマット工法と併用
ΔL値 材料単体の遮音効果(dB減衰) -4等級などで表記 欧米規格またはJIS準拠表記

 

遮音等級はどのように決まる?試験方法と基準の仕組み

 

遮音等級は、単に製品に「LL-45」などのラベルが貼られているだけでなく、厳密な試験によって測定された客観的な数値に基づいています。この試験は日本工業規格(JIS)に基づいて行われ、専門の遮音試験室での実験によって評価されます。遮音性能の高さは単なる体感ではなく、科学的な根拠のある測定によって決まるものです。

 

遮音試験は、軽量床衝撃音(LL)と重量床衝撃音(LH)に分かれており、それぞれ別の専用装置を使用して音の伝播を測定します。軽量衝撃音試験では「バネ式インパクター」という装置が使われ、床に対して一定の圧力で連続的に軽い打撃を加え、下の階にどの程度の音が届くかを測定します。重量衝撃音試験では「タイヤ落下装置」などを使い、重い物を落としたときの音を測定する形式です。

 

試験環境は、防音性能を評価するための専用実験室「実験用遮音測定室」で行われ、以下のような条件が整っています。

 

  1. 試験体の下にある部屋(受音室)と、打撃を与える上の部屋(供音室)が完全に隔離されている。
  2. 吸音材などが音の反射に影響しないように配置されている。
  3. 測定される音圧レベルはdB(デシベル)で記録され、一定の基準と照合される。

 

例えば、軽量衝撃音に関しては、測定された音圧レベルを基準とした等価遮音等級である「LL値」が算出されます。これは、基準音圧レベルとの比較に基づいて階下での音の大きさを評価し、音の到達をどれほど軽減できているかを数値化したものです。LL-45であれば、「実験条件下で足音などの軽量衝撃音が45dB程度に抑えられている」ことを意味します。

 

遮音等級の測定方法と対象音種の対応表

 

測定項目 試験装置 測定対象 単位 適用等級
軽量衝撃音 バネ式インパクター スリッパ音、椅子の移動音 dB LL値
重量衝撃音 タイヤ落下装置、ゴム球 物を落とす音、ジャンプ音 dB LH値
材料単体の性能 実験室評価(ΔL法) 製品単体の遮音性能 dB差 ΔL等級

 

試験は一般的にメーカーが自社製品の性能を証明するために第三者機関へ依頼し、公的データとして発行されるレポートやカタログに記載されます。施工会社や設計士は、これらの数値を基に製品選定を行い、施主へ提案を行う流れが一般的です。

 

LL40・LL45の違いとは?数値ごとの遮音性能の体感比較

LL45・LL40の遮音性能の違いを生活音でシミュレーション

 

遮音等級「LL45」「LL40」といった数値だけを見ても、一般の方にはその実際の違いを想像しにくいかもしれません。そこで、この記事ではこれらの数値が私たちの生活音にどのように影響を与えるのか、具体的なシーンを通じて体感的に理解できるようにシミュレーションしてみます。

 

遮音等級の「LL」とは、軽量衝撃音、つまり椅子を引く音や物を落としたときの音など、比較的軽い衝撃に関する音の伝わりやすさを表しています。この「LL値」の数値が小さいほど、音の伝わりを抑える遮音性能が高いことを意味します。例えば、LL45は一般的に「中程度の遮音性能」、LL40は「高い遮音性能」とされており、マンションなど集合住宅の仕様選定で非常に重要な要素となっています。

 

では、実際に生活音で比較してみましょう。

 

生活音のシーン LL45の体感 LL40の体感
小さな子どもが走り回る音 下階に「ドスドス」と聞こえる可能性あり 音の大部分が吸収され、わずかに聞こえる程度
スリッパで歩く足音 トントンという音がやや響く ほとんど気にならない程度まで抑制
リビングで椅子を引く音 キュッという摩擦音が響く 音の輪郭が曖昧になるほど軽減される
目覚まし時計を落とす 突然の「ガタン」が聞こえる 振動とともに音もやや和らぐ

 

また、LL値の差は実際に住んでから後悔するポイントにもなりやすく、音に敏感な方や過去に音の問題で苦労した経験がある方にとっては、たとえコストが多少上がったとしても、LL40以上の製品を選ぶことで生活の快適性が格段に向上すると言えるでしょう。

 

特に近年では集合住宅の騒音問題が注目されており、分譲マンションの広告でも「LL40等級対応フローリング」などの表記を見かけるようになりました。これはそれだけ遮音性能が購入・入居の判断基準として重視されていることを意味します。

 

重量衝撃音と軽量衝撃音の違いを知る

 

遮音等級において「LL」や「LH」という表記が用いられることがありますが、これらは評価対象となる音の性質が異なります。具体的には、LLは「軽量衝撃音」、LHは「重量衝撃音」を指し、それぞれ音の発生原因や伝わり方が異なるため、床材の選定や構造の工夫において、異なる対策が必要になります。

 

軽量衝撃音(LL)とは、日常的に発生する「スプーンを落とす」「スリッパで歩く」「椅子を引く」といった軽くて高周波の音を指します。こうした音はフローリングの表層で発生し、空気を伝って下階に響きやすい特徴があります。そのため、フローリング表面に柔らかいクッション層を備えた「遮音フローリング」や、遮音マットと併用することで効果的に抑えることができます。

 

一方、重量衝撃音(LH)は、例えば「人がジャンプして着地した音」「重い家具を動かした音」「子どもが走って床に飛び乗る」といった、低周波で床全体に響く音が該当します。このような音は床の構造全体に振動として伝わるため、フローリングの種類だけでは防ぎきれないケースが多く、スラブ厚の確保や二重床構造など、構造的な対策が求められます。

 

以下に、LLとLHそれぞれの違いを整理します。

 

項目 軽量衝撃音(LL) 重量衝撃音(LH)
音の例 スリッパ音、小物の落下音 飛び跳ね音、重い家具の衝撃
音の性質 高周波、軽くて鋭い音 低周波、重くて響く音
対策方法 遮音フローリング、遮音マット 二重床構造、スラブ厚、床全体の振動対策
主な評価指標 LL値、ΔLL(i)等級 LH値、ΔLH(i)等級
遮音性能への影響 表面材の性能で変化しやすい 建物全体の構造設計が重要

 

このように、遮音等級を正しく理解するためには「音の性質」を知ることが欠かせません。よくある誤解のひとつに「LL45のフローリングを使えば、すべての音に強い」といった認識がありますが、実際にはLL値は軽量衝撃音に対する評価であり、重量衝撃音をカバーするには別の対策が必要です。

 

フローリングの遮音等級の調べ方とマンション管理規約の見方

マンションの遮音規定はどこで確認できる?

 

マンションにおける遮音等級の確認は、まず「管理規約」や「重要事項説明書」から始めるのが基本です。特にフローリングのリフォームや張り替えを検討している場合、この2つの書類に遮音性能に関する制限や条件が具体的に記載されていることがほとんどです。遮音等級は、住戸間の騒音トラブルを未然に防ぐための指針としてマンション管理組合が設定しているケースが多く、その内容に違反すると、改修工事自体が許可されない可能性があります。

 

確認する書類のうち、最も重要なのは「使用細則」です。多くのマンションでは、管理規約の付属文書として「専有部分の改修に関する細則」が存在し、床材の変更に関して具体的な遮音等級の基準が定められています。たとえば「フローリングへの変更は遮音等級LL45以上の床材を使用すること」などと明記されています。

 

この等級表記には、以下のようなパターンが見られます。

 

書類名 記載されることが多い遮音基準の例 補足説明
管理規約または細則 LL45以上、ΔLL(i)-4等級相当 LL値の指定か、JISベースのΔLL指定
重要事項説明書 床材変更時の工事申請の要否 遮音性能の数値までは記載されないこともある
工事申請書類 遮音性能の証明書提出を求める記載 メーカーの遮音試験データが必要になる

 

賃貸住宅で遮音等級を事前に確認するポイント

 

賃貸物件では、分譲マンションほど明確な遮音等級の記載がないことも多く、契約前にどの程度の遮音性能が確保されているのかを判断するのは難しい場合があります。とはいえ、事前にいくつかのポイントを押さえておくことで、おおよその遮音性能を把握することは可能です。

 

まず確認すべきは「床材の種類」です。内見時にフローリングが使われているか、カーペットか、フロアタイルかを確認し、可能であれば下地構造(直貼りか二重床か)までチェックします。見分け方として、床を踏んだ際の「沈み込み」や「響き方」などからも、ある程度の遮音性を体感的に把握できます。

 

次に、不動産会社に確認すべき質問例を紹介します。

 

  • 使用されている床材の種類と厚み
  • スラブ厚や二重床構造の有無
  • 過去に階下からの騒音トラブルが報告されているか
  • 遮音等級が記載された施工証明書や資料の有無

 

こうした質問を通じて、遮音に対する配慮がどれほどされているかが分かります。また、内見時にチェックすべき資料として「重要事項説明書」があります。この書類には建物の構造概要や仕様、設備の説明が含まれており、稀に遮音構造についても簡易的に記載されているケースがあります。

 

賃貸では、管理会社や大家の方針によって情報開示の度合いが異なります。もし遮音性に不安がある場合には、「フローリング材に遮音マットが併用されているか」や「施工業者が提供する遮音性能の試験データがあるか」など、より深掘りした質問を投げかけてみてください。

 

まとめ

フローリングの遮音等級は、快適な生活環境を実現するうえで非常に重要な要素です。特にマンションや集合住宅では、足音や物音が階下に響く「衝撃音」に関するトラブルが多発しており、遮音性能を正しく理解することが騒音対策の第一歩です。

 

本記事では、遮音等級の基本であるLL値やLH値、⊿LL(i)-4等級などの定義を解説するとともに、管理規約や図面から等級を読み取る具体的な方法を紹介しました。JIS規格に基づく等級表記や測定方法に触れ、誰でも迷わず遮音性能を確認できる知識を提供しています。

 

賃貸住宅における事前確認のポイントや、施工時に注意すべき遮音マットや二重床の構造にも触れ、実生活に役立つ情報を網羅しました。国土交通省や建築基準法の基準を参照し、法的な観点からも信頼性を担保しています。

 

もし遮音等級を正しく理解せずにフローリングを選んでしまうと、想定以上の生活音に悩まされ、追加のリフォーム費用が発生する恐れもあります。逆に、遮音性能を見極めたうえで床材を選べば、日々の暮らしが格段に快適になります。

 

フローリング選びは見た目や価格だけでなく、遮音性能という数値的根拠を元に選ぶことが、賢い住宅選びの鍵です。生活音が気になる方、これからリフォームを検討されている方は、遮音等級を正しく読み解き、納得のいく選択をするための判断軸として本記事の内容をぜひ活用してください。

 

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よくある質問

Q. フローリングの遮音等級LL40とLL45では、実際にどの程度音の違いを感じますか?
A. LL40とLL45はともに軽量衝撃音に関する等級ですが、数値が小さいほど高性能です。例えばLL45は椅子を引く音やスリッパの音を約10〜15dB程度低減するのに対し、LL40はさらに静かで約20dB以上の遮音性能が期待できます。体感としては、LL45はやや音が残るレベル、LL40ではほぼ気にならないレベルと言われており、特に夜間や静かな時間帯に違いが現れやすくなります。遮音性能の選定は、生活スタイルや住環境に合わせることが重要です。

 

Q. 賃貸物件でも遮音等級を確認することはできますか?
A. はい、賃貸住宅でも遮音等級は確認可能です。内見時に物件のパンフレットや図面を確認し、「LL45」や「⊿LL(i)-4」などの等級表記があるかをチェックしましょう。また、重要事項説明書の「建物仕様」欄や「管理規約」に遮音等級が記載されている場合もあります。不明な点があれば、管理会社や不動産会社に「この床材の遮音等級は何ですか?」と直接質問することで、トラブル回避につながります。生活騒音のストレスを避けるためにも、契約前に必ず確認しておくことをおすすめします。

 

Q. 遮音等級が高いフローリングでも、日常生活で音が響くことはありますか?
A. 遮音等級が高くても、完全な無音環境は実現できません。例えばLL45のフローリングは軽量衝撃音を大幅に低減しますが、重量衝撃音である子供の飛び跳ねや重い家具の落下音には限界があります。特にLHに対する性能は別基準となるため、併せて「二重床」や「衝撃吸収マット」の導入が効果的です。また、家具の脚にフェルトを貼る、ラグやカーペットで吸音するなどの対策も有効です。フローリングの性能だけでなく、生活スタイルに応じた防音対策を組み合わせることが重要です。

 

会社概要

会社名・・・ピースリノベーション株式会社
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